エレコム株式会社は、2020年8月18日に「TK-FBM111BK」をリリース。3台までペアリングができ、接続先の切り替えがボタン1つで可能。価格は2,500円ほど。低価格ながらも機能が充実したキーボードです。
独立したキーと、ほどよいストロークが確保されているのが特徴。キースイッチ方式がメンブレンながらも、気にならないくらいに快適なタイピングが可能です。
- 低価格(3千円以下)
- マルチペアリング対応(3台)
- 単三乾電池1本で動作
基本的に悪いところはない。強いて挙げるなら「触り心地が安っぽい」ということ。高級志向には耐えられない部分と思いますが、問題とするほどでもありません。
前置きが長くなりましたが、さっそくレビューしていきますー。
概要とスペック
2,500円で買ったこのキーボードは、意外にも打ちやすい。安いBluetoothキーボードのようなチャタリングがなく、遅延を感じない。打鍵感が良好で、耐久性もそこそこありそうに見える。つまり、キーボードとしての信頼性が高いということ。
「意外」という言葉をつかった理由として、エレコムブランドは、値段相応かそれ以下の印象。これまで購入したエレコム製品は、「これいいよ」と誰かにオススメすることはありませんでした。
しかし、このキーボードは誰かにオススメしたくなるくらいタイピングが快適です。
では、製品の概要を説明します。
メーカー型番 | TK-FBM111BK |
接続方式 | Bluetooth(R)無線方式 |
対応機種 | Bluetooth(R)HOGPプロファイルに対応したPC、タブレット、スマートフォン |
対応OS | Windows 10、Windows 8.1、macOS Catalina(10.15)、Android7~10、iOS13.4、iPad OS13.4 |
接続可能台数 | 3台 |
カラー | ブラック※2020年10月時点では一色のみ |
通信方式 | GFSK方式 |
電波周波数 | 2.4GHz帯 |
電波到達距離 | 約10m(磁性体のある金属製の机などでは約3mまでと制限あり) |
キースイッチ | メンブレン |
キー配列 | 92キー(日本語配列) ※iOSのかな入力は非対応 |
キーピッチ | 19mm |
キーストローク | 3.5mm |
ホットキー数 | 13キー |
電源(キーボード本体) | 単三形乾電池(アルカリ、マンガン、ニッケル水素2次) |
想定電池使用期間 | アルカリ乾電池で約8ヶ月間 ※1日8時間使用を想定 |
外形寸法(キーボード本体) | 幅364.3mm×奥行150.8mm×高さ33.5mm(スタンド含まず)、幅364.3mm×奥行150.8mm×高さ42.0mm(スタンド時) |
質量(キーボード本体) | 約507g |
付属品 | 単3形アルカリ乾電池×1(動作確認用)/タブレットスタンド |
保証期間 | 6カ月 |
対応プロファイル | HOGP(HID Over GATT Profile) |
その他 | 適合規格:Bluetooth 5.0 Class2 |
接続方式:Bluetooth 5.0
接続の安定性、省電力性に長けたバージョン。途切れることなく常に使い続けることが可能です。
なお、通信可能距離は見通し約10mまで。磁性体の近くに設置した場合は、距離が短くなるようです(未検証)。
キータイプ:メンブレン
可もなく不可もなし。特に不快感もなく普通に打鍵できるレベル。ただし、打鍵音はそれなりにあり、カチャカチャ・コトコトといった音が出ます。
キーピッチ:19mm
広すぎず狭すぎず。ちょうどよい幅。
キーストローク:3.5mm
深すぎず浅すぎず。個人的には、5mmほど短くして3mmでも良かった。身体が元気なときはガシガシ使えるのだけど、疲れているときはもう少しゆったりめに打鍵したいところ。
ペアリング台数:3台
しかし、3台というのはマルチペアできるキーボードなら当たり前。3台以上まで対応できれば付加価値があったと思います。
電波周波数:2.4GHz帯
5GHz帯のWi-Fiと混線しない。
重量:507g
ちょうど良い重さ。強い打鍵をする場合は、キーボード本体が動かないよう固定するなどの調整が必要です。
遅延が少ない
ワイヤレスキーボードは遅延が生じるもの。キー入力の遅延によるストレスが精神に与える影響は非常に大きい。
しかし、本キーボードはほとんど遅延を感じないため、ストレスを感じることは少ないでしょう。
Bluetoothの遅延をなくすには、電磁波から遠ざけることや、障害物をキーボードの周りに置かないことが重要です。
ゲームでも使える
遅延が少ないことから、ゲームでの使用もそれなりに快適です。
同時押しは5キーまで。6キー以上は反応せず。FPSやアクションゲームで、6キー以上を同時押しする必要がある場合は厳しいでしょう。
ただし、Bluetoothへの電波干渉など環境によって安定性が左右する。ゲームでも使えるとはいえ、専用につくられているわけではないので、できることなら有線タイプのものを選びたいところです。
単三乾電池1本で動作する
Bluetoothキーボードといえば、リチウムイオン電池を充電することが多い。中には充電しながら使えないものがあり、非常に不便です。
しかし、単三乾電池1本を交換するだけで済み、充電する必要がない。充電タイプの乾電池なら、何本か用意しておきあらかじめ充電しておくことで、時間の節約ができます。
PFU社の高級キーボード「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID」も単三乾電池を使用します。電源の確保が容易なので、緊急時はコンビニへ行けば良いですね。
おまけ:HHKBと比較
どっちが良いと判断するのは難しいところ。HHKBは高価・高機能・高性能と3拍子。しかしどちらもキー入力で躓くことはない。「なんでもいい」って場合は、低コストな「TK-FBM111」をおススメします。
TK-FBM111BK | HHKB HYBRID | |
---|---|---|
接続方式 | Bluetooth 5.0 Class2 | Bluetooth Ver4.2LE Class2、USB Type-C |
最大接続距離 | 最大10m | 最大10m |
マルチペアリング台数 | 3台 | 4台 |
カスタマイズ機能 | なし | DIPスイッチ、キーマップ変更機能 |
キー仕様 | メンブレン |
静電容量無接点方式、押下圧45g、4.0mmストローク、シリンドリカルステップスカルプチャ、 キーピッチ19.05mm |
キー数 | 92個 | 60個 |
サイズ(幅×奥×高)mm | 364.3×150.8×33.5 | 294×120×40 |
重さ | 507g | 540g |
電源 | 単3形乾電池×1本 | 単3形乾電池×2本、USBコネクターからの給電 |
動作時間 | 約8ヶ月 | 約3ヶ月 |
サポートOS | Windows 10、Windows 8.1、macOS Catalina(10.15)、Android7~10、iOS13.4、iPad OS13.4 | Windows 8.1、Windows 10、macOS 10.14以降、Android 4.4以降、iOS 11.4以降、iPadOS 13.0以降 |
価格(税込) | ¥4,862 | ¥30,250 |
※サポートOSを「以降」と表記しないのは、理由があってのことなんだろうか…
まとめ
安くても通常使用には影響なし。価格から考えるとコスパが高い製品。あとはどれくらいの経年に耐えられるのかが問題。ひとまず24時間使用してみた結果、とくに動作不良はありません。
当面はTK-FBM111BKを使ってブログを書いていこうと思います。
エレコム Bluetooth キーボード メンブレン式 スタンド付き マルチペアリング対応 iPad Surface Chromebook ブラック TK-FBM111BK
- 発売日: 2020/09/07
- メディア: Personal Computers