2万円前半で買えたら鬼コスパ。定価の27,999円でもコスパは良好。
8.4インチの中華Androidタブレット「iPlay 60 mini Pro」をレビュー。
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定価27,999円。楽天とのコラボセールで2024/06/18(火)まで22,999円(5,000円OFF)で購入可能。発送は7月10日以降になる見込み。
iPlay 60 mini Proのスペック
このスペックで3万円を切る価格。めっちゃ安い。
型名 | iPlay 60 mini Pro |
ディスプレイ | 8.4インチ 19201200(16:10) 最大350nit・最小320nit 静電容量式マルチタッチ インセルフルラミネーション IPS |
解像度 | 19201200(16:10) |
SoC | Mediatek Helio G99 |
RAM | 8GB(拡張8GBまで) |
ROM | 128GB |
MicroSDカード | 512GBまで |
OS | ALLDOCUBE OS 3.0(Android 14ベース) |
WideVine | L1 |
オーディオ | ステレオスピーカー(2基) 3.5mmイヤホンジャック無し |
バッテリ | 6,050mAh |
カメラ | リア13MP/フロント5MP |
サイズ | 高さ: 202.7mm 幅: 126mm 厚さ: 7.9mm 重量: 310g |
通信 | デュアルSIM LTE(4G) バンド: GSM: B2/3/5/8 WCDMA: B1/2/5/8 FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66 TDD: B38/39/40/41 トレイ: nanoSIM * 2枚 TFカード * 1枚 Bluetooth 5.2 Wi-Fi:802.11b/g/n/ac 2.4GHz 5GHz |
Helio G99、ステレオスピーカー、デュアルSIM、iPadのような使い方ができる、ALLDOCUBE OS 3.0が目玉。このスペックなら3万円台でもおかしくはないけど、さすがALLDOCUBEと言える。
LTE通信については貧弱だけど、とりあえず4Gが使えればOKなので問題なし。
個人的に気になるのは画面の輝度。350nitくらいでは晴天時には野外では使いにくく、暗所では320nitが明るく目が痛い。ただし許容できるような使い方にすれば問題はない。
あとはWi-Fi 5(ac)までの対応であること。筆者はGeforce Nowでゲームをプレイするので、Wi-Fi 6(ax)のほうが安定性が高く都合が良かった。
Helio G99で何ができるか
ウマ娘がギリギリのライン。原神、スターレイルはアウト。
●ウマ娘の必要スペック
Snapdragon 835 以上のスペックが必要
→antutu 10でGPUが10万点ほど
一方、我らがiPlay 60 mini ProのHelio G99のGPUは、Snapdragon 835の60%ほどしかない
→antutu 10で6万点ほど
antutu 10の総スコアではHelio G99のほうが勝っているけれど、GPUではSnapdragon 835のほうが格上。つまりウマ娘を快適にプレイしたいならHelio G99では力不足。
ウマ娘よりも必要スペックが高い、原神やスターレイルのプレイは絶望的ということが見えてくる。
まったくプレイできないわけではないけど、制限が多いので動作が重いゲーム目的で買うのはオススメできない。縛りプレイが好きならアリ。
もちろん軽い動作のゲームならプレイ可能なので問題なし。
ALLDOCUBE OS 3.0でiPadみたいな使い方ができる
モロにiPadやんって感想。
しかし、iPadライクなOSなのでAndroidの見た目が気になる人には嬉しいことだと思う。Apple製品から他社製品に乗り換える際、もっとも気になるのは「見た目や操作感」。
乗り換えのときに生じるハードルを、少しでも下げる努力が見える。とても印象が良い。
注目すべきは画像左下の「小窓モード」である。iPadOSのステージマネージャーに相当すると思われる。マルチタスクが捗る。
たとえばYoutubeで動画をみながら、ブラウザでネットサーフィンしてamazonアプリでショッピングのような使い方ができる。あとはブログ記事を書きながらということも出来てしまう。
気がかりはマルチタスクのスコア。
Geekbench5におけるHelio G99のマルチスコアは1,800点。Snapdragon 850や695と同等のスコアである。第四世代のintel Core i3 4130と同じくらい。マルチタスクが出来ないわけではないが、心もとない。
マルチスコアを中心に考えるなら、Google Tensor G2のマルチスコア3,200点くらいは欲しいところ。
ロック解除に顔認証が使用できるようになった
これまで指紋認証すらなかったiPlay miniシリーズだが、顔認証が可能になった。
精度やセキュリティが気になるところではあるが、使い勝手が良くなったことに違いはない。
iPlay 50 mini(Unisoc T616)では画面ロックを解除するたびにパスワード入力が必要。便利になったことで使用頻度が上がる。買いたくなる人も増えるだろう。
イヤホンジャックが無くなった
iPlayシリーズといえば、意味不明な位置にあるイヤホンジャック。「どうしてそんなところに・・・」とツッコミたくなる。
しかしイヤホンジャックがあるおかげで、有線イヤホンやヘッドホンが使えていた。DAISOの300円イヤホンを接続して超コスパを愉しんでいる筆者からすると、かなりの痛手である。
代わりにtype-Cのイヤホン端子の変換アダプタを使えば良い。
ただし充電をしながらイヤホンが使えないし、何より追加の出費が必要なのである。
Bluetoothイヤホンなら充電しながらも可能だが、寝落ちするとケースに戻せない。寝落ちする前にケースへ戻せば良いのだけど、入眠が阻害される。
イヤホンジャックが無くなったのは思った以上に痛手なのである。
まとめ
マトモに使える中華8.4インチタブレットとしては最強クラスだ。
Helio G99と8GBのメモリは、日常使いならまったく問題がない。使い方によるけれど、動画視聴、カーナビ、テキストエディタなどライトユースなら快適すぎるスペック。
iPlay miniシリーズでずっと言われていた「モノラルスピーカー」はステレオ2基となりユーザーの声が反映されていることがうかがえる。
ただしイヤホンジャックは排除されており、トレードオフの関係になったのは痛い。まったく使う機会がなかった人には、むしろ都合が良いだろう。
ALLDOCUBE OS 3.0についても非常に興味深い。iPadOSライクなOSなので、初めてAndroidに触れるユーザーにやさしい。それからステージマネージャーのようにマルチウインドウが可能。「ながら」作業がはかどる。
iPad mini 7が待てない、あるいは高価すぎて買えないユーザーにとって最適な選択肢だ。