救急車が搬送先の病院までのルートを誤り、到着が遅延したというニュースがありました。高齢の女性は搬送先の病院で死亡が確認されたそうですが、搬送前から意識無し。遅延が原因だったかどうかは不明とのことでした。
このニュースについてネット上では以下のような反応があります。
- 救急隊員の仕事は命を預かるので大変である
- 予定通り到着していれば、助かったのかどうかは分からない
- 仕方がないことである
- 報道のしかたに問題がある
たしかに救急隊員の仕事は大変だと思います。1分1秒が運命を分ける仕事なので、今回のような道を間違えるようなことが起きれば、助かる命も助からないこともあるでしょう。
では、道を間違えた原因というのはいったい何だったのでしょうか。すべて憶測に過ぎないのですが、考えてみましょう。
救急車にはカーナビがある
毎回、同じ道を走るわけではないので、救急隊の方が迷わないようにカーナビが搭載されています。私たち一般人も遠出をするときにはカーナビを使用します。便利ですよね。カーナビがなかった時代では、ゼンリンの地図を片手に目印となる建物を探しながら目的地までクルマを走らせました。
カーナビは多機能であり近道、う回路、有料道路を避けるなどさまざまなことができます。しかし、それは時と場合によって障害になる場合もあります。
たとえば時間帯によって混雑しているルートを回避しきれなかったり、寸前まで回避していたもののタッチの差で急に混雑し始めることもあるそうです。
そういった場合に頼るものが、人間がこれまで得てきた経験や勘です。とあるベテラン救急隊員の方が語った記事がありますので、詳しくはそちらを読んでみてください。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、カーナビが悪いということではありません。今回起きたことは道を間違えたということであり、ヒューマンエラーなのか機械的なトラブルなのかが語られていません。
技術的なことで解決できる道を探す
カーナビが救急車にとって完全なものではないのなら、救急車にとっての完全を技術的に目指すということが求められると考えます。
・・・と、言ったものの費用の問題や技術的な問題もありましょう。完全をつくるということは難しいですよね。日本国内の車両すべてにGPSを取り付けて、車両の流れが把握できるようになれば完全に近づくのでしょうけど、個人情報の観点などから困難ですね。
それならもっと簡単な方法で、病院の位置が誰にでもすぐに分かるようになっていれば良いのではないでしょうか。
道路に立て看板を置く、マーカーを表示しておく、病院にバルーン等目印になるものを設置しておくなど、さまざまなことで解決に近づきそうな気がするんですが難しい問題でしょうか。
人の命には代えられないことなので、今回のようなことが起きないよう政治的な働きかけが肝要だと個人的には考えています。
まとめ
救急車が道を間違えてしまうことはあります。人間がやることなのでミスは絶対に発生します。ミスが起きない人間などありえません。
そのためにカーナビを導入したり、日ごろの訓練が求められるのですが、そこはどうしても人間という壁が待っていますので、やっぱり起きてしまいます。
また、このような問題が起きてしまったときの対策として言われるのは、ヒューマンエラーを起こさないよう当事者を指導せよということです。ヒューマンエラーを排除できないことが分かっているはずなのに、同じことを繰り返させようとするのはどうかと思います。
ルールやシステムで回避するような施策が求められるのではないでしょうか。