学生アルバイトのAさんは、16時~21時までの5時間、レジ打ち業務をやっています。この時間帯はラッシュが続くので一息つく暇がありません。過酷な環境ですが、客が居なければレジ下に好きな飲み物を自分で用意しておいて、飲んでも良いことになっています。
ただ、Aさん曰く、用意した飲み物に口をつけることはほとんど無いとのこと。
レジ打ちなので一時的に閉めて勝手に休憩するわけにはいかず、客が途切れないのでどれだけ辛くても周囲に相談ができない環境だそうです。
こんなことを続けていれば、いずれ過労や膀胱炎などの病気にかかってしまいそうですが・・・。
休憩が取れたら良いのですが、どうしてこのような過酷な環境になってしまうのでしょうか?
6時間未満の労働者は、休憩時間が無い
労働基準法によれば、6時間未満の労働者には休憩時間を与えなくても良いことになっています。
つまり5時間労働のAさんには、会社として休憩時間を与える義務がありません。むしろ6時間以上労働している人と同じ基準にしてしまうと、不公平感が出てしまいますね。
しかし、6時間以上の勤務となった場合には労働中に休憩を取得します。たとえば3時間や4時間など労働時間が半分を経過したあたりで取りますよね。リフレッシュして後半戦に備えられるわけですから、5時間労働でも休憩があっても良いはずです。
今回の例はレジ打ちのアルバイトですが、肉体的にもっとハードな仕事内容ならどうでしょうか。5時間もの間、休憩なしで耐えられる人が居なかったら、休憩を与えるのかな?レジ打ち5時間に耐えられる人が居るから、休憩は与えられないということになるのでしょうね。
法律上の問題がないとはいえ、客が途切れない状況でぶっ続けは心身ともに疲弊してしまいます。
耐えられないようであれば、会社と相談
5時間連続で仕事をさせても法律上問題がないということですが、耐えられないほどのハードワークであれば、会社と相談して小休憩を取らせてもらうこともできるはずです。
法律上の問題がないから小休憩は取らせられないというのであれば、休憩時間分だけ勤務時間を削減することも検討するのが良さそうです。会社としてはその時間帯のレジを死守してもらいたい意向があるはずなので、2時間半過ぎたら10分の休憩を与えるほうがマイナスが少なく済むはず。
相談できないような職場なら、別のアルバイト先を探したほうが賢明といえるでしょう。
まとめ
5時間連続で労働しても休憩は取らなくても、労働基準法では問題となりません。ただし、仕事内容によっては休憩を取らないと効率が落ちるようなハードワークなら会社と相談する余地はあるはずです。
そもそも・・・普通なら4時間区切りくらいで募集していることが多いですし、トイレ休憩くらい行かせてもらえるような気がするんですが、本当にぶっ続けでレジ打ちしないといけないのかが疑問に思います。
なお、レジ打ちに椅子を導入するといった職場環境の改善に乗り出している企業もあるようですよ。従業員の負担が少しでも減って、仕事効率を上げてもらえるように考えてくれる職場があれば、そちらに移っても良いのではないでしょうか。
Aさんに快適なアルバイト生活がありますように・・・。