僕はニッケル水素電池を使用したガジェットを推奨します。
理由は2つ。
気になるランニングコストと部品の供給
リチウムイオン電池を搭載した機器は、バッテリ交換に費用がかかります。
例えばノートパソコン、スマホ、タブレットはその代表例です。
CPUやメモリなどの主用部品が故障してなくても、バッテリが寿命になった時点で交換が必要になります。
しかも、リチウムイオン電池の寿命はおよそ2年間と言われています。
計画的にリプレースする人は、バッテリ寿命=製品の寿命と捉えて新しい製品に乗り換えます。
例えば10万円のノートPCを2年ごとに買い替えた場合は、1年で5万円、日数単位で136円/日。
月々、およそ4千円の貯金をしておけば、2年後には10万円のノートPCを購入できます。
もちろん、貯金する余裕があればの話ですが。
ちなみに国内のバッテリ交換サービスの価格はピンキリですが、NECだと2万円強もしています。
めっちゃ高い!と言いたいところだけど、交換したらまた2年使えることと、新しい製品に買い換えるコストと比較すると安い・・・?
「いえいえ、お客様。そのような考え方はおやめになってくださいまし。ハードウェアの技術は日進月歩。2年はあまりにも長すぎます。ハードウェアの脆弱性を突いたサイバー攻撃が増えております。そのような攻撃から身を守るのは、新たなハードウェアを搭載したノートパソコンなのです。悪いことは言いません、新しいものをお買い求めくださいまし。」
なんて響きの良い言葉をかけられて、ついつい新しいものを買ってしまう。
間違ってはいないのだけど、時間が経てばベンダーがセキュリティパッチを提供します。
そして新しい製品だからといって、セキュリティが万全ということもないのです。日常における情報セキュリティ対策(IPA 情報処理推進機構)
と、かなり話が逸れてしまったわけですが、
しかし、電子機器にはメーカーによる部品の供給期限があります。
部品の供給が終了する=保守が終息するということ。修理が不可能になりバッテリの交換ができなくなります。
バッテリさえ生きていれば、まだまだ使えるのに・・・!と悔しい思いをしたことはないでしょうか。
こうしたジレンマからの解放できるのは、ニッケル水素電池というわけです。
Amazonなら8本セットが千円弱。非常に経済的です。
パソコンはまだまだ難しいかもしれませんが、スマホくらいはリチウムイオン電池の呪縛から解放されても良い頃なんじゃないでしょうか。
リチウムイオン電池は爆発する可能性がある
日本では年間に41億個もの電池が製造されています。
そのうち13億個がリチウムイオン電池。電池工業会(なるほど電池Q&A)
正しい運用で寿命を迎えた電池は、リサイクルによって新たな生を受けます。
もちろん自分が使っているリチウムイオン電池も、正しく運用すれば天寿を全うしてくれることでしょう。
そして、現在のところ発火や爆発などの報告が上がっているものは、海外製の粗悪なバッテリばかりです。
なるほど、では大丈夫・・・ではないのです。
上等だろうと下等だろうと、リチウムイオン電池であることに代わりはありません。
いくら自分がきちんと管理していると思っていようが、ひょんなことから発火する可能性は否定できません。
【参考になるニュース】
リチウムイオン電池を充電中「ボンという音」…2階建て全焼、車いすの男性がやけど(讀賣新聞)
カバンの中で勢いよく発火、発煙 リチウムイオン電池の事故、国民生活センターが再現動画で注意喚起(ITmedia)
技術が進歩してきているとはいえ、進歩と共に危険性が下がるようなものでもないです。
上記のニュースで驚くべきは、モバイルバッテリの端子にシャープペンの芯が付着して、発火する可能性があったということ。
日常的にシャープペンを携行する人なら、カバンの中で接触する可能性があるため非常に危険だといえる。
シャープペンシル芯の伝導性と燃焼〜フィラメント利用への可能性を探る〜(熊日ジュニア科学賞)
バッテリに衝撃を加えたり、熱したり、水分を加えたり、過放電の状態が続苦ことがないように管理するのが原則。ですが、絶対にそんなことは起こり得ない!と断言できるでしょうか?
詳しいことは電池工業会の二次電池取り扱いについてを読むことをオススメします。
だから、僕はニッケル水素電池が使えるキーボードをオススメします
高価だけど、PFUのHHKB(BT)や、FILCOのMINILAなどをおすすめします。
本当はもっと乾電池式のガジェットが増えたらいいのだけど、残念なことに数はそう多くないのです。
他にはマウスも乾電池式のものがありますね。
次はスマホあたりが乾電池式になってくれると嬉しいけど、そんな世の中が来るんだろうか。
あと、僕のほしい物リストを公開しておきますね
まとめ
リチウムイオン電池が搭載された電子機器は、定期的な修理が必要です。ランニングコストが嵩むうえに、発火などの危険性もあります。
乾電池式であり、自分で交換できる製品の使用をオススメします。(種類が少ないけどねっ)